よくある質問

インプラントは医療用の純チタンでできており、整形外科では人工関節や固定プレートとしても使用されています。人体への影響は極めて少なく、副作用の報告もほとんどありません。信頼性が高く、現在もっとも安全性の高い人工素材のひとつとされています。

インプラントの寿命はケア次第です。適切なブラッシングや定期的なメンテナンスを怠ると、歯周病などでインプラント周囲の骨が弱まり、脱落することもあります。10年以上持つ方も多く、長持ちする治療法ですが、「一生もつ」とは言いきれません。

手術中は局所麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。術後は軽度の痛みや腫れを感じることもありますが、痛み止めを処方いたしますので安心です。多くの患者様が「思ったより楽だった」と感じておられます。

インプラントは見た目の自然さに加え、他の歯に負担をかけず、しっかり噛める機能性も兼ね備えています。入れ歯のような異物感やブリッジによる健康な歯の削合もなく、将来的なリスクが少ない優れた選択肢です。

基本的にインプラント治療は自由診療となり、公的な健康保険の適用外です。ただし、一部の重度の症例では保険が適用されることもあります。また、民間保険の医療特約でカバーされる場合もありますので、ご加入中の保険をご確認ください。

外科手術を伴うため、全身疾患がある方や喫煙される方にはリスクがあります。また、治療費が高額である点や、治療期間が数ヶ月かかる点もデメリットとして挙げられます。ただし、事前にしっかり診査・診断を行うことで回避できるリスクも多くあります。

医療に100％はありませんが、骨量がしっかりある場合のインプラント治療は10年後の生存率が約98％と高い成功率を誇ります。骨造成が必要な場合でも94％前後の実績があります。成功には、経験豊富な術者と患者様自身によるアフターケアの継続が重要です。

現在の医療機器では、インプラントがあってもMRIやCT撮影に支障をきたすことは基本的にありません。以前は金属による画像の乱れが懸念されていましたが、現代の診断装置ではそのようなトラブルはほとんど報告されていません。

骨の量が少ない場合でも、骨造成（GBR）などの補助手術を行うことでインプラント治療が可能になるケースがあります。ただし、全身状態や骨の質によってはインプラント以外の治療を提案させていただく場合もあります。事前のCT診断が重要です。

歯肉が薄い場合、インプラントの金属部分が透けて見えることがあります。当院では必要に応じて、セラミック製の白いアバットメントを使用し、自然な見た目を再現しています。審美性への配慮を徹底しており、歯茎の変色リスクも最小限に抑えています。

インプラントの経験が豊富な医院であることは安心材料の一つですが、重要なのは総合的な口腔管理ができるかどうかです。当院では、かみ合わせ・歯周病・矯正治療などの多角的視点から口腔全体を診断し、必要に応じた総合治療を行っています。

インプラントの埋入自体は1本あたり約30分が目安です。2本なら約1時間を想定していただきますが、術前の準備や術後の説明を含めて、全体では90分前後のお時間をいただいております。痛みや不安を軽減するための配慮も徹底しています。