歯を失って悩んでいる方、あるいは歯の治療を検討中の方にとって、オールオン4治療は大きな選択肢の一つと言えるでしょう。
多くの場合、治療期間や費用、そして具体的な治療内容について不安を抱えているのではないでしょうか。
今回は、オールオン4治療の流れを、具体的なステップごとに解説します。
オールオン4治療の流れ

初回相談から検査診断
まず、初回相談では、患者さんの歯の状態や健康状態、治療に対する希望などを詳しくお伺いします。
レントゲン撮影やCTスキャンなどの検査を行い、インプラント治療が可能かどうか、また、最適な治療計画を立てるための情報を収集します。
この段階で、治療期間や費用に関する大まかな見積もりも提示されます。
治療に進むかどうかを慎重に検討する上で重要なステップです。
担当医との丁寧なコミュニケーションを心がけ、疑問点を解消しておきましょう。
手術当日
手術当日は、事前に説明を受けた内容を改めて確認し、緊張を和らげるよう努めましょう。
局所麻酔または全身麻酔を用いて手術が行われ、上顎または下顎に4本のインプラントを埋入します。
手術時間は、患者さんの状態や治療内容によって異なりますが、数時間かかる場合もあります。
手術後、痛みや腫れなどの症状が出ることがありますが、医師の指示に従って痛み止めなどの薬を服用し、安静に過ごすことが大切です。
仮歯装着期間
手術後、インプラントが骨にしっかりと結合するまで、数ヶ月間の治癒期間を必要とします。
この間は、仮歯を装着して、日常生活を送ることが可能です。
仮歯は、見た目や噛み合わせを考慮して作製されますが、本物の歯と比べるとやや耐久性が劣るため、硬いものや粘着性の強い食べ物は避けるなど、注意が必要です。
この期間は、定期的な検診を受け、インプラントの状態を確認します。
最終義歯装着時期
インプラントが骨と完全に結合したと判断されれば、最終的な義歯を装着します。
この義歯は、個々の患者さんの歯茎や顎の形状に合わせて精密に作製されており、自然な見た目と確実な噛み合わせを実現します。
装着後は、定期的な検診を受けながら、快適な口腔環境を維持していくことが重要です。
定期検診の頻度
オールオン4治療後も、定期的な検診は不可欠です。
検診の頻度は、患者さんの状態や治療内容によって異なりますが、通常は数ヶ月に1回程度の通院が必要になります。
検診では、インプラントの状態や口腔内の衛生状態をチェックし、必要に応じてクリーニングやメンテナンスを行います。
これにより、インプラントの寿命を長く保つことができます。
オールオン4治療の各ステップの内容
術前検査で確認すること
術前検査では、まず患者さんの全身状態の確認を行います。
過去の病歴や服用している薬、アレルギーの有無などを詳しくお伺いします。
その後、口腔内の検査を行い、歯周病や歯槽膿漏などの有無、骨の量や質などを確認します。
これらの検査結果を総合的に判断し、オールオン4治療が適しているかどうか、また、手術のリスクや合併症の可能性などを患者さんに説明します。
手術計画の内容
手術計画は、術前検査の結果に基づいて作成されます。
インプラントをどこに、どのように配置するのか、また、どのような種類のインプラントを使用するのかなどが詳細に検討されます。
3次元CTスキャンなどを用いて、精密なシミュレーションを行い、最適な手術計画を立てます。
この計画は、患者さんと十分に共有し、同意を得た上で手術が行われます。
インプラント手術の内容
手術は、局所麻酔または全身麻酔を使用して行われます。
顎の骨に小さな穴を開け、そこにインプラントを埋め込みます。
手術時間は、患者さんの状態や治療内容によって異なりますが、数時間かかる場合もあります。
手術後、痛みや腫れなどの症状が出ることがありますが、通常は数日で治まります。
医師の指示に従って、痛み止めや抗生物質を服用し、安静に過ごすことが大切です。
仮歯装着について
インプラント手術後、インプラントが骨にしっかりと結合するまでの期間、仮歯を装着します。
仮歯は、手術後の痛みや腫れを軽減するだけでなく、見た目や噛み合わせを改善する役割も果たします。
仮歯は、患者さんの口腔内の状態に合わせて作製され、通常は数ヶ月間装着します。
この期間中、定期的な検診を受け、インプラントの状態を確認します。
まとめ
今回は、オールオン4治療の流れと各ステップの内容について解説しました。
オールオン4治療は、歯を失った方にとって、生活の質を大きく向上させる治療法ですが、手術や治療期間、費用など、様々な側面を理解した上で、治療に臨むことが重要です。
医師との十分なコミュニケーションを通して、不安や疑問点を解消し、安心して治療に臨んでください。